美髪の作り方

 

年齢に負けない美髪の作り方をお話します

 

 

 30代後半から始まる髪の変化

 

昔から「髪は女の命」と言われるように、髪は見た目の印象を大きく左右

します。適度なボリュームがあり、毛先まで健康な髪は、女性を若々しく

はつらつと見せてくれます。しかし、年齢を重ねるごとに、髪は衰えていく

のが現実。個人差もありますが、髪の太さや成長のピークは30歳前後

言われ、30代後半位になると、コシやハリがなくなって、髪のうねりが気

になり始めます。さらに40代では、髪が弱く細くなる、抜け毛や白髪が目

立つなどのトラブルが増え始めます。

 

 

 

 正常なヘアサイクルが成長の鍵

 

髪を作るのは、毛根にある毛球と言う部分。内部には毛乳頭毛母細胞

が有り、毛母細胞が分裂を繰り返すことによって、髪がつくられ成長して

行きます。髪には1本1本ヘアサイクル(毛周期)と呼ばれる毛髪の周期が

有ります。髪が伸びる「成長期」、成長がストップする「退行期」、自然と

抜け落ちる「休止期」の三段階を経て一巡。同じ毛穴から生えては抜け、

新しい髪を誕生させます。ヘアサイクルは髪1本ごとに違うので、髪は常に

全体量を一定に保つことが出来ます。しかし、加齢が進むと、成長期よりも

休止期の髪が多くなるため抜け毛や薄毛が増えるようになります。

 

 

 

 頭皮環境と女性ホルモンが影響

 

抜け毛や薄毛の原因の1つは頭皮の老化です。頭皮も皮膚の一部、年々潤いや

弾力が失われ硬くなって行きます。すると、頭皮の血行が悪くなるため、毛細血管

から毛母細胞十分な栄養が送られず、髪が生えてこなかったり、十分に成長

しないまま抜け落ちてしまったりします。さらに、ヘアサイクルには女性ホルモン

大きくかかわっています。女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)には、毛母

細胞の細胞分裂を活発にする働きがあるので、エストロゲンの分泌が少なく

なると、髪が成長しにくくなります。また、白髪も増えてきます。メラニン色素を

作って、髪に色を付けるのは毛母細胞。毛母細胞の活動が低下したり、栄養不足

になったりすると、メラニン色素を作る力が弱くなってしまうのです

 

 

 

 生活習慣を見直して、美しく豊かな髪に

 

髪の悩みは年々増えていきますが、年齢のせいだと諦める必要は有りません。

お手入れ次第で老化のスピードを遅らせる事は十分可能です。基本はバランスの

とれた食事と規則正しい生活。

無理なダイエットで栄養が偏ったり、寝不足で疲れを溜め込んでいると、体全体の

機能が低下して新陳代謝が鈍くなり、老化が進んでしまいます。また、血行不良

の原因となる冷えやストレスも、健康な髪の大敵です。髪は、栄養の偏りや、生活

リズムの乱れが影響しやすい部分。生活習慣を見直して美しく健康な髪を保ち

ましょう。